新入社員の入社する時期に合わせて、就労ビザの申請が集中しますので、入管の審査期間は長めになります。
予定された入社時期に間に合わないケースも多くなりがちです。
中には、不許可になることもあります。

今回は、9月に卒業する留学生の方のビザについてお伝えします。

就労ビザのうち、代表的な「技術・人文知識・国際業務」ビザを取り上げます。

※本掲載内容は、一般的なケースを想定しており、便宜上の簡略化等により、具体的ケースに即しない場合がございます。実際の案件は、必ず個別にご相談ください。

≪卒業後、いつビザを変更すればいいの？≫

外国人の方が日本に在留するためには、ビザ（在留資格）が必要です。

既に卒業後の就職先がお決まりの方も、多いと思います。
または就職先を探している方もいらっしゃるでしょう。
以下のビザに変更することが多いと思います。

・「技術・人文知識・国際業務」
・「経営・管理」
・「特定活動（本邦大学卒業者）」
・「特定活動（就職活動）」
・「特定活動（大学等の在学中又は卒業後に就職先が内定し採用までの滞在を希望する場合）」

留学生が学校を卒業したら、アルバイトはできなくなります。
就職先が決まっても、就労ビザに変更しないと、仕事はできません。
就労ビザへの変更には会社さんの理解と協力が必要不可欠です。

外国人留学生が学校を卒業したにもかかわらず、3ヶ月以上、何もせずに日本に在留していると、ビザが取り消される可能性があります。
なるべく学校を卒業する前に、余裕を持ってビザの変更申請をすることをお勧めします。

≪卒業後の様々なビザ≫

就労ビザの場合、就職先や仕事の内容や自分の状況によっては不許可のリスクがあり、自分の要件、会社の要件の両方をクリアする必要があります。

≪早めの準備のおすすめ≫

卒業後も日本にいたいと思う方は、早めにプランニングして、準備をしておくことをおすすめします。

初めて外国人の方を採用する会社さんの場合、担当の方がビザのことをよく知らないこともあります。
学校の先生も、就職サポート会社の人も、内定先の会社の人も、友だちも、ビザの専門家ではありません。

何とかなるだろうと思って、法務省のウェブサイトの資料だけ準備し、とりあえず申請をして、不許可になることは結構あります。
トータルで見ると、時間とお金とエネルギーが無駄になります。
何より、入社の時期がずれることで、内定取り消しになるのが大きなリスクだと思います。

安心して日本で働くためにも、疑問や心配があったら、どうぞお早めにご相談ください。