特定技能(農業分野)
特定技能「農業分野」|受入れガイド(直接雇用・派遣対応)
外国人材の受入れ基準・対象業務・協議会対応を、企業向けにわかりやすく整理します。
更新日:2026年2月4日
農業分野は、人手不足が深刻な一方で、地域や季節による繁閑差が大きいのが特徴です。特定技能「農業」では、耕種・畜産の現場業務に従事できるほか、制度上、労働者派遣形態での受入れも認められており、繁忙期に合わせた人員確保にも活用できます。本ページでは、農業分野の「概要(トップページ相当)」として、受入れにあたり押さえるべきポイントを整理します。
Contents

特定技能【農業分野】の特徴

- 耕種農業・畜産農業の2区分(技能試験も区分)で、栽培管理・飼養管理・集出荷や選別等が中心業務です。
- 制度上、労働者派遣形態での受入れが可能。寒冷地や季節変動の大きい地域の人員確保に向きます。
- 派遣元は農業経営者だけでなく、農業協同組合(JA)や農業関係事業者等も対象になり得ます。
- 受入れ機関には、過去5年以内の雇用経験(6か月以上継続)または労務管理経験等が求められ、誓約書等で確認されます 。
- 農業特定技能協議会への加入・協力が必須。登録支援機関へ支援を委託する場合、委託先にも協議会加入等の要件があります。
受入れ可能な業務(主たる業務)
農業分野での特定技能外国人が従事する業務は、次のいずれかの「主たる業務」を含む必要があります(主たる業務のみの限定ではなく、関連業務の従事も一定範囲で可能です)。
耕種農業全般
- 栽培管理(播種・育苗・定植・生育管理・防除・収穫等)
- 農産物の集出荷・選別 等
畜産農業全般
- 飼養管理(給餌・清掃・健康管理・繁殖管理等)
- 畜産物の集出荷・選別 等
関連業務(一定範囲で可能)
日本人が通常従事することとなる業務で、主たる業務に付随する範囲であれば、製造・加工、運搬、陳列・販売、冬場の除雪等の関連業務も想定されています。※関連業務のみ(専ら関連業務)に従事することは認められません。

受入れ機関(企業・農業経営体)側の主な要件
① 雇用形態:直接雇用または派遣(農業分野は派遣が可能)
農業分野では、受入れ機関が直接雇用する方法に加え、労働者派遣形態で特定技能外国人を受け入れることができます。繁忙期の短期集中や、複数農家への分散配置など、地域の実態に合わせた運用が可能です。派遣形態の場合、派遣元には苦情処理体制(派遣先・派遣元責任者の連携を含む)等が求められます。
② 派遣元となり得る主体(農業関連事業者等)
派遣元事業者は、農業経営者に限らず、農業協同組合(JA)、農業協同組合連合会、農業関係の一般社団法人・会社、地方公共団体が出資する団体等、一定の「農業関連事業者等」に該当する必要があります(詳細は所管省庁の定義に従います)。
③ 過去の雇用経験(6か月以上)または労務管理経験等
農業分野では、受入れ機関(派遣形態の場合は派遣元)に、過去5年以内に同一の労働者を6か月以上継続して雇用した経験、またはこれに準ずる労務管理の経験が求められます。法人の場合、役員の個人事業での雇用経験等が考慮されるケースもあります 。この点は誓約書等で確認されるため、受入れ前に要件整理が重要です。
④ 農業特定技能協議会への加入・協力
受入れ機関は、農業分野の特定技能外国人受入れに関する協議会に加入し、必要な協力を行うことが求められます。所管省庁(農林水産省等)が行う調査・指導への協力も含まれます。
⑤ 登録支援機関へ支援を委託する場合(委託先の要件)
支援計画の全部を登録支援機関へ委託する場合、委託先も協議会の構成員であること等、分野特有の要件を満たす必要があります。委託先選定の際は、分野対応実績と体制を確認してください。
特定技能外国人(本人)側の主な要件
① 技能水準:農業技能測定試験(耕種/畜産)に合格、または技能実習2号(農業関係)を良好に修了
農業分野では、原則として「1号農業技能測定試験」(耕種または畜産)に合格する必要があります。農業関係の技能実習2号を良好に修了した場合は、試験が免除される枠組みがあります。
② 日本語能力:JFT-Basic または JLPT N4以上(技能実習2号良好修了の場合は免除)
日本語能力は、国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)または日本語能力試験(JLPT)N4以上が基本です。技能実習2号を良好に修了している場合は、日本語試験も免除されます。
③ 特定技能2号への移行(概要)
農業分野では、熟練した技能を有する者について、特定技能2号(耕種・畜産および関連する管理業務を含む)への移行が制度上想定されています。2号は、2号技能試験への合格等が必要で、実務経験が求められる場合があります。

受入れまでの流れ(概要)
よくあるご質問(FAQ)
谷島行政書士法人グループにご相談いただくメリット
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分野横断ノウハウ
特定技能の分野横断ノウハウを活かし、直接雇用・派遣いずれのモデルでも要件整理から支援体制構築まで一括でサポートします 。
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手続設計とリスク回避
協議会対応・所管省庁の運用に沿った手続設計を行い、実務でつまずきやすいポイント(雇用経験要件、派遣モデルの設計等)を事前に整理します。
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登録支援機関として伴走
登録支援機関として、入社後の支援運用(生活支援・相談体制・定期面談等)も含めて伴走可能です。
お問い合わせ(無料相談)
特定技能「農業分野」の受入れに関するご相談は、下記よりお問い合わせください。
- 受入れ可否(直接雇用/派遣)の整理
- 雇用経験要件・協議会対応の確認
- 登録支援機関としての支援設計(委託/内製)
参考資料(一次情報)
- 農林水産省:特定技能(農業分野)運用要領別冊(最新版)
- 特定技能総合支援サイト(出入国在留管理庁):農業分野/試験情報(日本語試験・技能試験)
