特定技能(鉄道分野)
特定技能「鉄道分野」外国人採用・受入れのポイント
(軌道整備/電気設備整備/車両整備/車両製造/運輸係員)
更新日:2026年2月4日
鉄道分野は、特定技能1号の対象分野として追加された分野の一つです。線路・電気設備・車両の整備や車両製造、駅・車掌等の運輸業務において、一定の技能と日本語力を有する外国人材を直接雇用できます。このページは「分野トップ(概要)」として、受入れの全体像と分野特有の要件を分かりやすく整理したものです。
Contents

鉄道分野の“ここが特徴”

- 受入れ機関(企業)は、鉄道事業者・軌道経営者等または鉄道/軌道の施設・車両の整備、車両製造に係る事業者であることが求められます。
- 国土交通省が設置する「鉄道分野特定技能協議会」への加入が必要です(在留諸申請の前)。
- 支援計画の全部を登録支援機関に委託する場合、登録支援機関側にも協議会加入等の要件があります。
- 労働者派遣(派遣による就労)は不可です。
受入れ可能な業務(5つの業務区分)
鉄道分野では、評価試験の区分に対応する「業務区分」に基づき、主たる業務として従事させる必要があります。
| 業務区分 | 主たる業務(例) | 関連業務(例) |
|---|---|---|
| 軌道整備 | 軌道検測、レール/まくらぎ交換、バラスト取扱い、脱線防止ガード等の保安設備の取付・復旧 など | 事務作業、作業場所の整理整頓・清掃(※専ら関連業務のみは不可) |
| 電気設備整備 | 電路設備・変電所等設備・信号保安設備・踏切保安設備などの新設/改良/修繕に係る作業・検査 など | 事務作業、作業場所の整理整頓・清掃(※専ら関連業務のみは不可) |
| 車両整備 | 列車検査、定期/臨時検査、改造工事、在庫・予備品管理、工場設備取扱い、定期・臨時清掃 など | 事務作業、作業場所の整理整頓・清掃(※専ら関連業務のみは不可) |
| 車両製造 | 素材加工、部品・構体組立て、塗装、溶接、ぎ装、台車枠製造/台車組立て、試験・検査 など | 事務作業、作業場所の整理整頓・清掃(※専ら関連業務のみは不可) |
| 運輸係員 | ポイント操作、入換合図、旅客案内・貨物取扱、運行管理、車掌・運転士業務 など | 事務作業、作業場所の整理整頓・清掃(※専ら関連業務のみは不可) |
※業務遂行にあたっては、鉄道営業法等の関係法令や安全管理規程・業務規程・社内規程等の遵守が前提となります。
受入れ機関(企業)側の主な要件
鉄道分野では、一般的な特定技能1号の要件に加えて、分野特有の基準が定められています。
- ① 鉄道事業者・軌道経営者等であること: 鉄道事業法の鉄道事業者、軌道法の軌道経営者、その他鉄道/軌道の施設・車両の整備又は車両製造に係る事業を営む者であることが求められます。
- ② 協議会への加入(在留諸申請前): 国土交通省が設置する鉄道分野特定技能協議会の構成員であることが必要です。加入後は、協議会からの一般的な指導・報告徴収・現地調査等への協力が求められます。
- ③ 国土交通省の調査・指導への協力: 分野所管省庁が行う調査又は指導に対し、必要な協力を行うことが基準に含まれます。
- ④ 登録支援機関に全部委託する場合の要件: 支援計画の全部を登録支援機関に委託する場合、委託先の登録支援機関も協議会加入等(構成員であること・協議会への協力・調査/指導への協力)を満たす必要があります。
- ⑤ 労働者派遣は不可: 鉄道分野の特定技能1号は、労働者派遣を内容とする雇用は認められません(派遣することも、派遣された者を受け入れることも不可)。

外国人側の主な要件(技能・日本語)
原則として、次の(1)技能水準と(2)日本語能力の基準を満たす必要があります。
1. 技能水準: 各業務区分に対応する「鉄道分野特定技能1号評価試験」に合格することが基本です。技能実習2号を良好に修了している場合など、運用要領の別表に基づき技能試験が免除となるケースがあります(該当職種・作業の範囲はケースにより確認が必要です)。
2. 日本語能力: 国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)または日本語能力試験(JLPT)N4以上が一般的な目安です。
受入れまでの流れ(概要)
1
業務決定・体制整理
業務区分を決定(軌道整備/電気設備整備/車両整備/車両製造/運輸係員)し、受入れ体制(指導・安全管理・社内規程)を整理します。
2
協議会への加入
鉄道分野特定技能協議会への加入(必要な誓約等を含む)を行います。
3
候補者選定
候補者選定(評価試験・日本語要件、技能実習2号からの移行可否等を確認)を行います。
4
契約・計画整備
雇用条件を設計し、雇用契約・支援計画を整備します(委託する場合は登録支援機関の適格性も確認)。
5
在留資格申請
在留資格申請(認定/変更/更新)を行います。
6
入社後の支援
入社後の支援・定期面談・各種届出(運用ルールに沿った継続運用)を行います。
よくある質問(FAQ)
Q. どの業務区分で受け入れるべきですか?
A. 現場で実際に主として従事させる業務(主たる業務)から逆算して選びます。業務の組合せは可能ですが、「専ら関連業務のみ」とならないよう設計が必要です。
Q. 登録支援機関へ全部委託したいのですが、何に注意すべきですか?
A. 鉄道分野では、委託先の登録支援機関にも協議会加入等の要件があります。一般要件に加え、鉄道分野の要件を満たす委託先かを確認してください。
Q. 派遣(労働者派遣)での運用はできますか?
A. できません。鉄道分野の特定技能1号は派遣が禁止されており、派遣・受入れ双方が不可です。
Q. 特定技能2号はありますか?
A. 2026年2月時点では、鉄道分野は特定技能1号の制度運用が中心です。将来の制度改正はあり得るため、最新情報を前提に設計します。
当法人のサポート(例)
- 受入れ要件チェック(事業区分・体制・派遣該当性の確認)
- 協議会加入手続の伴走(受入れ機関/登録支援機関)
- 職務設計(主たる業務と関連業務の切り分け)・雇用条件の整備
- 在留資格申請(認定・変更・更新)一式サポート
- 登録支援機関としての支援体制整備・運用相談(委託/内製の両対応)
※本ページは概要です。個別事案は、業務内容・組織体制・委託範囲等により要件確認が必要です。
無料相談・お見積り:フォーム/お電話/オンライン面談にて承ります。社内稟議用の概要メモ作成も可能です。
